岡田裕-1 萩茶碗 高台と窯印 [萩]
岡田裕の萩茶碗の高台と窯印です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
適度な直径の高台は乱れのある真円で、高台内の彫りは浅め、兜巾もやや控えめです。土見せはありませんが、高台内では釉薬の下のザクザクした陶土の感じが見て取れます。
それと、気になるのは色です。青灰色と言うよりも、殆ど黒に近い発色が高台内外にはっきりと出ていますが、これだけクッキリ出ていると、自然に発色したのではなく、人為的に着色されたかのように見えます。ここだけ人為的に着色するとは考えにくいので、自然な発色だと思うのですが、とても不思議な景色です。
窯印は「裕」です。“窯”印と言うより個人名の印になっています。この茶碗を焼いた当時は、岡田窯の先代当主(岡田仙舟)が存命でしたから、個人名の印になっているのも頷けます。ただ、八代目当主となっている現在も同じ窯印を使い続けているのかどうかは分かりません。現在は息子(岡田泰)も萩焼を焼いているそうですから、息子の作品と区別する意味で、個人名の窯印を使い続けているかも知れません。
という事で、岡田裕の萩茶碗でした。ふくよかな形と微妙な発色が魅力の良い茶碗です。
おわり
朝の目覚めに心地よい、パンの薫る宿 全館禁煙 プチホテル クランベール
- 場所: 山口県萩市土原370-9
- 特色: 全館禁煙焼き立てパン有機栽培珈琲のバイキングに料理プレートの人気朝食門限23時カード使用不可
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