林亮次-7 赤志野茶碗 高台と掻き銘 [志野]
林亮次の七つ目の茶碗の高台と掻き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
やや小さめの高台は、乱れのある真円で、高さは低く、高台内に兜巾はありません。高台内の彫りも浅いです。釉薬が全体にかかっており、土見せはありません。畳付きも、リューターかサンドペーパーで目跡を削り取ったのだと思われますが、そこのマットな表面が土なのか釉薬なのか良く分かりません。
高台脇の釉景は、側面全体にも増して緋色が勝った発色なっています。この茶碗で最も重厚感のある景色です。
掻き銘は「亮」です。釉薬の下になって殆ど潰れかけていますが、辛うじて読み取れます。林亮次の掻き銘としては最も多く見られる掻き銘です。
という事で、林亮次の七つ目の茶碗でした。赤志野の発色の力強さとシルエットに於ける緊張感のなさが、不思議なコントラストを生んでいる面白い茶碗です。
おわり
P.S. 本年のブログ更新は今回で終了です。新年は7日から更新予定です。皆様、今年もお世話になりました。良いお年をお迎え下さい。
今年一年ありがとうございました
新年もよろしくお願い致します
佳き新年をお迎えください
by (。・_・。)2k (2023-12-31 12:07)
茶碗すてきですね~貧乏なので買えませんが、文様と肌触りがたまりません。
by katakiyo (2023-12-31 15:52)
(。・_・。)2kさんへ
こちらこそ、ありがとうございました。新年もどうぞよろしくお願いいたします。
by 笹九百家 (2024-01-07 12:35)
katakiyoさんへ
ご来場ありがとうございます。茶碗も、オークションサイト等で中古を良く探せば、リーズナブルな価格でお気に入りが買える事があります。ぜひ探してみて下さい。
by 笹九百家 (2024-01-07 12:37)