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坂倉新兵衛-2 萩茶碗 背面と両側面 [萩]

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 十二代・坂倉新兵衛の茶碗を各方向から写しています。上の写真が背面で、二枚目が正面向かって左側面(窯印側)、三枚目が右側面です。

 どの方向から見ても凡そ同じような見た目ではありますが、やはりこの土色の重厚感と自然な色むら、作為なくナチュラルに乱れた轆轤目といった所に味わいの深さが感じられます。釉薬がかかっているのに地の陶土に含まれる砂粒がしっかり確認できる感じも良いです。

 釉薬の縮れが全くないのは、人によっては退屈に感じるかも知れませんが、これが本来の萩焼の姿なのではないかと私は思っています。私の好きな十三代・新庄寒山の作品でも基本的に縮れはありませんから、この時代或いはこの時代以前の萩焼は、これが普通だったのではないかと思います。

 萩焼で釉薬の縮れが強調されるようになったのは、例の白萩が登場して以降だと思うのですが、ああいう自己主張の強い装飾的技法というのは、私が持つ萩焼のイメージとは少し違う気がしています。あれはあれで趣深いのですが、私が求める萩焼の姿とは少し違っています。まぁ、萩焼だと思わなければ、若しくは萩焼の派生品くらいの感じで見ていれば、嫌いな装飾ではありませんが。(笑)

つづく












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