坂倉新兵衛-2 萩茶碗 見込み [萩]
十二代・坂倉新兵衛の茶碗の見込みです。写真では、茶碗正面を下にしています。
上から見た茶碗は、ほぼ真円で、口辺も均一、乱れは殆どありません。色が少し暗いので重厚感があるのですが、作りは意外と薄手で、微妙にシャープさがあります。
見込みの中は微かに轆轤目が残され、外側と同様に陶土の砂粒が見えます。底は自然に湾曲しているように見えるのですが、微妙に曲率が変えられているようでもあり、もしかしたら茶溜りを意識した造形にしてあるのかも知れません。
いやぁ、でも外側と同様に、この重厚感がありつつも自然と枯れたような雰囲気を醸し出す姿は素晴らしいですね。この枯れた雰囲気こそが萩焼の真骨頂ではないかと思っています。
つづく
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