加藤芳比古-2 瀬戸黒茶碗 見込み [陶器その他]
加藤芳比古の瀬戸黒茶碗の見込みです。写真では、茶碗正面を下にしています。
上から見るこの茶碗の形は、乱れのある真円で、口縁の厚みにも乱れがあります。口縁の5時位置辺りから8時位置辺りにかけて外側に微妙に傾斜がついており、この辺に口を付けて飲むのが一番快適です。
見込みの底は、同心円 or 渦巻き状に削られていて、その中心辺りが何となく茶溜りになっています。また、陶土に含まれる砂粒によるものと思われる凸部が幾つもあり、そこの釉薬が剥げていたりして、非常に荒々しい見込みの景色になっています。この辺の荒々しさは外側の箆削りによる荒々しさと良くマッチしていて、統一感があります。
つづく
コメント 0