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原節夫-1 萩焼茶碗 正面 [萩]

原節夫01_01
 今回は萩市の原節夫(1952ー)の萩焼茶碗を取り上げます。上の写真では、高台脇の窯印を向かって左90°の位置に持って来て、この向きを正面としています。

 オークションサイトをつらつらと眺めている際に偶々見つけた茶碗です。未使用品ではありますが、箱も何もない裸の状態で、オークション開始価格が数百円、それで誰も入札しないまま繰り返し何週間か出品され続けていました。また、同時に同氏の同じ状態の萩焼茶碗が幾つも出品されていて、それらもまた入札者が殆どおらず、何週間か売れ残っていました。多分、何処かの販売業者さんが在庫処分、或いは廃業か何かで、持っていた在庫分を一気に放出したという感じだったのでないでしょうか。それで、それらの茶碗達を良く見てみると、萩焼にしてはかなり大胆な作りになっていて、物珍しさから一つ買ってみる事にしたのです。当然、他に入札者はおらず、送料を含めても2,000円未満で落札する事が出来ました。

 そうやって手に入れたこの茶碗なのですが、いざ物が届いてみると、思っていた以上にアグレッシブな出来で、大変驚きました。幾つか出品されていた同氏の茶碗の内、萩焼では余り見かけないタイプを選んで購入したので、ある程度は期待していたのですが、実物はそれを上回りました。

 角ばったシルエットに、萩焼にしては分厚い釉薬がかかっていて、その釉薬には幾つもの深い気泡があります。この気泡の穴の深さはかなりのもので、その奥の地の土にまで穴が開いているようにさえ見えます。こんなに深い気泡の穴は、釉薬を分厚くかける志野焼とかでもお目にかかった事がありません。この深い気泡が、角ばったシルエットと相まって、ある意味萩焼らしからぬ力強いアグレッシブな景色を作り出しています。

 で、随分と安い価格で購入し、且つ箱も何もない状態だったので、購入後は暫く喫茶時の建水として使っていたのですが、使っている内に少々勿体ないような気がして来て、別に桐箱・仕覆・袋紐を調達して、ちゃんと保管し、本来の茶碗としての用途に使う事にしたのです。まあ、本体よりも桐箱他の調達費用の方が高くついたのは内緒です。(笑)

 いやあ、それにしても非常に力強い大胆な茶碗です。私が萩焼に対して抱いているイメージとは真逆の雰囲気なのですが、こういう萩焼も悪くないものです。

つづく



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