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小川欣二-4 草文茶碗 背面と両側面 [楽・京]

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小川欣二04_04
 小川欣二の「草文」茶碗を各方向から写しています。上の写真が背面(窯印側)で、二枚目が正面向かって左側面、三枚目が右側面です。

 全体に見られる横方向の筋目模様、黄色の釉薬の下から滲み出てきた酸化鉄の茶色、陶土に含まれる細かい砂粒による凹凸。こういった要素によって、枯れた中にも荒々しさがある味わい深い景色になっています。

 割りと高温で焼き締めているようで、手にした感触がかなり硬く、爪で叩いた音も少し高いです。加えて、抹茶茶碗としては少し小振りなサイズなので、引き締まった凝集感があります。表面のザクザク感も含めて、同じ京都の焼物である楽茶碗とは非常に対照的な茶碗です。また、同じく京都で盛んな色絵磁器と比べても真逆の仕上がりと言えます。
 長らく日本の文化の中心地であった京都だからこそ、様々な焼物スタイルがそこに集まってきているという事なのかも知れません。

つづく












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