坂倉新兵衛-1 萩茶碗 背面と両側面 [萩]
十四代・坂倉新兵衛の茶碗を各方向から写しています。上の写真が背面で、二枚目が正面向かって左側（窯印側）、三枚目が右側です。
背面は正面と同じくらい色調に動きがあって、こちらを正面としても悪くないかなと思うくらいです。対して、左側面の色調は少しペッタンとしていて、面白味は少ない感じがします。逆に右側面は、施釉時の指跡のような黒く見える部分があったりして、これはこれでイイ感じです。
実はこの茶碗、勿論中古を購入したのですが、私としては初めて骨董店の実店舗で買った物なのです。主に中古の茶碗を買っている私としては、ネットオークションにばかり頼らずに地元の骨董店の一つくらいは知っておかないといけないだろうと思い、自分の行動範囲にあって茶道具に強そうな骨董店を探して行ってみたのです。そのお店は店舗の半分が茶道具で占められていて、茶碗も全部は展示し切れずに箱に入ったまま大量に積まれているようなお店でした。で、店に入って店員さんと色々話してみたからには、何か一つ買わねばならぬだろうと、この茶碗を選んだのでした。
それで、初めて骨董店の実店舗で買ってみた感想なのですが、やはり写真だけではなく実物を実際に手にとって眺めてから選ぶというのは良いものです。写真では、実物の質感の全体像は、どうしても伝わって来ません。逆に、実物の迫力がもろに伝わるので、目が肥えていない私では選択眼が甘くなるという欠点もあります。また展示スペースが少ないので、多くの作品を同時に見比べて選ぶという事がしにくいというのも欠点です。便利に手軽に素早くお気に入りを探せるという点では、ネットオークションの方が優れています。それと、実店舗での購入価格は、やはりネットオークションの落札価格よりも少し高くなるのも欠点です。ただこれは、実物を手にとって選べるので失敗が少ないというメリットを考慮すると妥当な線でしょう。
そういう訳で、この茶碗も私の記念の一品だったりします。
つづく
- ショップ: 生活まるまる隊楽天市場店
- 価格: 1,300 円
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