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坂倉新兵衛-1 萩茶碗 正面 [萩]

坂倉新兵衛01_01
 山口県長門市深川にある深川萩四窯の一つ・坂倉新兵衛窯の坂倉新兵衛(十四代)(1917-1975)の茶碗です。写真では、向かって左90°に窯印を持って来て、この向きを正面としています。

 萩焼は朝鮮陶工であった李勺光と李敬の兄弟が始祖とされていますが、坂倉家は兄の李勺光の直系の家柄です。当家は三代の時に、先に操業していた深川の窯(三ノ瀬焼物所)の責任者として当地に赴任し、以後この地で作陶を続けています。

 また坂倉新兵衛と言えば、萩焼を全国に広め、萩焼の中興の祖とも呼ばれる十二代が特に有名です。十四代はその十二代の三男で、太平洋戦争で長兄が没した事により、十四代当主を襲名しています。(因みに、十三代はその長兄に死後追贈されています。)

 さて、この茶碗ですが、多くを占める青灰色の地にクリーム色の釉薬が乗り、更に所々に御本発色のような薄茶色の部分があります。この色の変化が大変美しく、私はこの色調に惚れて購入に至りました。

 形は、少し腰の張った碗形で、高さはやや抑え気味。全体に乱れは少なく、丹精な姿をしています。高台は控え目な竹の節型です。という事で、フォルムの概要としては珍しいものではありませんが、やはり味わい深い形です。

つづく












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