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兼田佳炎-1 萩茶碗 左右側面 [萩]

兼田佳炎01_03
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 兼田佳炎作・萩茶碗の左右側面です。上の写真が正面向かって左側面で、下の写真が正面向かって右の側面です。

 左側面は釉薬の縮れが正面と同じくらいあって、ここを正面としても悪くないかなと思います。一方の右側面は、背面ほどではないにしても縮れが少なく、ちょっと面白味に欠けます。ただ、正面と背面も含めて、全体的に砂粒混じりのザクザクした土の感じが釉薬を通してでも感じられ、非常に趣き深い景色になっています。

 また、釉調は別として、造形は全体的にほぼ均一で、どういう向きで持って口を付けても、殆ど違和感なくお茶が飲めます。こうした造形は大半の萩焼茶碗でそうなのですが、釉調以外で正面や飲み口を決めるのが難しく、カチッと型に嵌められた飲み方をしたい人だと好みが分かれる所かも知れません。逆に、使い手の自由度が高いので、自分の視点で自由にお茶を楽しむには向いていると思います。或いは、複数人で回し飲みするために飲み口が複数ある方が都合が良い場合でも使いやすいかも知れません。

つづく








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