林亮次-1 志野 左右側面 [志野]
林亮次の志野茶碗の左右側面です。上の写真が掻き名側(正面に向かって右側)、下の写真がその反対側(正面に向かって左側)です。
掻き名側は緋色が入った面積が大半を占めます。そこに釉薬の流れがあり、ニキビも見られます。かなり渋い景色です。反対側は白いままの部分が殆どで、そこにちょっとだけ鉄絵が入っています。こちらの方はニキビではなく気泡の方が多く開いているように見えます。
この左右の違いは非常に興味深いと思います。緋色の入り方や、気泡 or ニキビの開き方が対照的で、ともすれば別の茶碗のようにも見えます。一つの茶碗で対照的な景色を同時に楽しめるのも、茶碗鑑賞の醍醐味の一つではないでしょうか。
・・・この二つの写真では、ホワイトバランスなのか露光なのか分かりませんが、写真として少し色調が違ってしまいました。コンパクトデジカメのフルオートで撮っているので、ほとんどカメラが勝手にやってしまっています。この辺の私の撮影技術のなさは、今後も含めてご容赦下さい。m(__)m
つづく
コメント 0