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河本五郎-1 灰釉茶碗 高台と掻き銘 [陶器その他]

河本五郎01_06

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 河本五郎の灰釉茶碗の高台と掻き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。

 乱れのある真円にラフに削り出された高台は、幅は広めですが直径は小さめで、高さも低いです。高台内もラフに削られ、兜巾はありません。高台脇も比較的ラフに削られていて、全体的にザクザクした土の感じが趣深い土見せになっています。

 こうして見ると、側面も含めて全体的に土の趣と灰釉の趣が見事に融合した美しい茶碗だと感じます。

 掻き銘は「五」だと思われます。縦に入った線が最後に書かれているので、通常の「五」とは筆順が違いますが、草書に於ける「五」ではこういった書き方をする場合もあるようです。

 という事で、河本五郎の灰釉茶碗でした。伝統的なカテゴリーや地域性に囚われない現代陶芸らしい優品だと思います。

おわり












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