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浜田純理-3 黄瀬戸 正面 [陶器その他]

浜田純理03_01

 新年あけましておめでとうございます。今年も所有茶碗を中心に紹介していきますので、ご愛顧の程、よろしくお願いいたします。m(__)m

 さて、今年最初に取り上げるのは、岐阜県土岐市・酎磨窯の浜田純理(1947-)による黄瀬戸茶碗です。浜田純理の茶碗は、これで三つ目です。写真では、向かって左90°の位置に掻き銘を持って来て、この向きを正面としていますが、この向きでちょうど線彫り文が正面に来ます。

 エッジが立って硬い雰囲気の半筒のシルエットに三本の胴紐、線彫りされた草花文や、かなり濃いタンパンと、黄瀬戸の文法に沿った造りになっていますが、かなり張った腰とか、はっきりとした端反り、多く強く表れたコゲといった要素は、浜田純理らしい個性だと思います。黄瀬戸は教科書通りに作ると、素朴ではあるものの、やや人工的・規則的になりがちで、自然に表れたランダム性による美しさに欠ける事があるのですが、この茶碗では黄瀬戸の基本文法に沿いつつも最大限のランダム性なり個性なりを取り込む事に成功しています。この辺は、この作家の上手さであり、私の好きな所です。

 このように、この作家は私の嗜好に良く合う作風を持っていて、しかも市場での売価がそれ程高くありません。この茶碗は中古をネットオークションで購入したので尚更安かったのですが、新品を買ったとしても、ボーナスの支給を待つ事なく買えるような価格だったりします。勿論、ちょっとお高い作品もありますし、そもそも抹茶茶碗というだけで一般の食器より高額にはなりますが、市場に出回っている作品の多くは作家物の抹茶茶碗にしては随分とリーズナブルです。そして、正規の新品が楽天市場の陶器ショップさんでも売っているので、気に入ったのがあれば何時でも買える気軽さがあります。
 個人的にお薦めの作家です。

つづく












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