林亮次-4 志野茶碗 高台と掻き銘 [志野]
林亮次の四つ目の志野茶碗の高台と掻き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
高台周辺の土見せをご覧いただくと、この茶碗の陶土の荒さが良く分かると思います。こんな砂かと思うくらい荒い土で、良く焼き固められたものです。パッと見だけで、大きな長石の砂粒が幾つも見付けられます。
高台は歪みのある真円で、高台内の掘りは浅め、兜巾も何となくといった感じです。高台脇も、自然な歪みはあるものの、特段意識してそういう風に成形しているようでもありません。でも、とにかく土が荒いので、非常にアグレッシブな景色になっています。
掻き銘はいつもの「亮」ですが、土が荒いために判読が難しくなっています。特に写真だと殆ど分かりません。
という事で、極端に荒い土が印象的な、林亮次の四つ目の志野茶碗でした。水漏れを止めるのに手間がかかりましたが、それだけ稀有で面白い茶碗で、コレクターの私としては楽しい存在です。
おわり
- ショップ: 手芸材料の通信販売 シュゲール
- 価格: 528 円
2021-10-03 12:00
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