小川欣二-4　草文茶碗　高台と窯印：茶碗が好きかも。：SSブログ

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小川欣二-4　草文茶碗　高台と窯印　[楽・京] [編集]

　小川欣二の「草文」茶碗の高台と窯印です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。

　高台はほぼ真円ですが、高台内の彫りは均一ではなく、一部外側に向かって彫り過ぎている箇所があります。このため、畳付の幅が均一ではなく、一箇所だけ蟻の門渡りみたいになっています。兜巾は綺麗に成形されています。

　この下から見た景色では、殆どが土見せになっていますが、その土には小さな砂粒が多く含まれていて、それが削り跡のザクザク感を演出しています。好みは分かれるかとは思いますが、こういうザクザク感は、磁器にはない陶器の面白さだと私は思います。

　窯印は例によって「欣二」です。小川欣二のいつもの窯印です。この茶碗では深めに、且つ明瞭に押されています。

　という事で、小川欣二の「草文」茶碗でした。たくさん作られたようで、ネットオークションで頻繁に出品され、希少性という意味では旨味はありませんが、一つを手に取ってじっくり眺めると、かなり味わい深い良い茶碗だと思います。

おわり