浜田純理-1 黒渋茶碗 高台と掻き銘 [陶器その他]
浜田純理の黒渋茶碗の高台と掻き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
高台は乱れのある円形で、背の低い外輪山のような形になっています。高台内はザクザクと削られており、兜巾は殆どありません。高台脇もザクザクとした表面に仕上がっています。この辺は、砂粒混じりの陶土の質感が良く表れていて、とても味わい深いと思います。
掻き銘は、ギリシャ文字の「ν」に長い「/」がくっついたような形なのですが、多分「ツ」の変形なのではないかと思っています。浜田純理は自ら陶号を「露人」と名乗っているのですが、その「露」を「つゆ」と読んで、掻き銘を「ツ」としているのではないかと推測します。
という事で浜田純理の黒渋茶碗でした。リーズナブルな価格の割りに、力強い岩壁のような質感が非常に味わい深い茶碗です。
おわり
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