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佐々木昭楽-1 長次郎「春朝」写し 正面 [楽・京]

佐々木昭楽01_01
 三代・佐々木昭楽(1944-)の楽茶碗・長次郎「春朝」写しです。写真では分かり難いですが、鋏跡と思われる箇所を正面に持って来ています。窯印は高台内にあるので、正面が何処になるのかの参考にはなりません。

 何しろ私はオリジナルの長次郎作「春朝」を写真でしか見た事がないので、今回の茶碗がどれくらいオリジナルを再現出来ているのか良く分かりません。けれども、実際に手に触れる事が出来ないオリジナルには私は殆ど興味がないので、その再現度にも興味がありません。とにかくこの茶碗の雰囲気の良さに惹かれて購入した次第です。

 やや小振りで乱れの少ないフォルムながら、少し腰が張っていると共に、小振りな茶碗の割りに直径が大きめの高台となっており、全体として重心が下の方にある落ち着いた造形です。また、赤味を帯びたマットでざらついた黒い肌も、落ち着いた景色に貢献しています。

 黒というのは、有無を言わさぬ押し出しの強い色だと思うのですが、それが艶消しの黒となると、力強さに落ち着いた重厚感が加わり、独特の存在感を醸し出すような気がします。この茶碗は小振りなので、実物はそこまで重厚感がある訳ではありませんが、それでもやはり大きさの割りに存在感があります。

つづく












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