新庄寒山ｰ2　萩焼茶碗　高台と窯印：茶碗が好きかも。：SSブログ

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新庄寒山ｰ2　萩焼茶碗　高台と窯印　[萩] [編集]

　新庄寒山の茶碗の高台と窯印です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。

　高台は少々乱れがありますが、ほぼ真円です。また、兜巾は控え目に形成されているので、この辺りの形だけを見れば少し静かな作りです。けれども、全体に薄く透明釉が掛かっているのですが、その下の砂粒混じりの土の様子や、高台内外の毛羽立たせた削り、あるいは化粧土のムラなどが見え、それらが少し荒々しく力強い味わいを醸し出しています。腰から上の表情とは対照的です。

　窯印は「寒山」です。ハッキリしていて分かりやすい窯印です。新庄寒山の新庄助右衛門窯の当代（十四代）は新庄貞嗣ですが、氏は「寒山」の名も「助右衛門」の名も継がずに本名のままで通しており、窯印も氏オリジナルの「貞」という文字です。先代と当代が全く違った窯印なので、その部分でも分かりやすいです。こういう分かりやすさは、素人の茶碗ファンにとってはありがたい所です。

　という事で、新庄寒山の二つ目の茶碗でした。私のお気に入りトップ10に入る良い茶碗です。

おわり