新庄寒山-1 萩焼茶碗 見込み [萩]
新庄寒山・萩焼茶碗の見込みです。写真では正面を下にしています。
ほぼ真円で均一な口造り、全体に薄作りで、茶溜はありません。薄くかかった釉薬に縮れはなく、所々にある御本発色が綺麗です。不自然にツルンとはしていないナチュラルな肌で、全体としてやっぱり見込みも美人さんです。
深川萩の窯元は、萩藩の御用窯でありながら、民間への販売も許されていたという、言わば半官半民の窯元でした。その流れにある新庄助右衛門窯の新庄寒山の作ですから、なる程、この茶碗は御用窯らしい高い完成度がありながら、何処か隣のお姉さん的な親しみやすさも兼ね備えているようにも感じます。中古価格も親しみやすい範疇です。
つづく
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