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小川欣二-1 伊羅保茶碗 背面と両側面 [楽・京]

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 小川欣二の伊羅保茶碗を各方向から写しました。上の写真が背面、二枚目が正面向かって左側面、三枚目が向かって右側面です。

 小さな釉薬の縮れが全体にあり、また一番表面に塗られた薄っすらとした釉薬が所々流れているのが見て取れます。この茶碗が全体的にはカチッとした風貌で、且つ派手な刷毛目模様なのに、何処となく渋い雰囲気を醸し出しているのは、こういった釉薬のディティールによるものなのではないかと思います。

 小川家というのは京都の名門陶家だそうで、小川欣二自身も幾つもの受賞歴があります。けれども、ネットオークションに出てくる中古品の落札相場は決して高い方ではなく、かなり買いやすくなっています。どうもこの作家の場合、同じ手の作品を同時に幾つも作る傾向があるようで、作品の希少性が薄くなって価格が上がらないのだと思います。実際、この作家のとある作品は、同じ手の異なる個体が何個もネットオークションに出品されたりします。逆に言えば、何個も作られた物ぐらいしかネットオークション上に出てこないとも言えます。
 で、この伊羅保茶碗の場合、実は最初に見た時にはそれほど気になりませんでした。けれども、似た釉調のフォルム違いは他で何度も見た事があるのに、この形のこの釉調の物は、これしか見当たりません。最初は気にならなかったのに購入に踏み切ったのは、買いやすい価格だった事もさることながら、他で見ないタイプだったというのが大きな理由です。まあ、でも買って使い始めたら、だんだんと良さが分かるようになってきたのですが。

つづく








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