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作者不明 志野 高台と窯印 [志野]

不明志野01_07
 作者不明の志野茶碗の高台です。ここでは正面を上に持って来ています。

 茶碗全体が割りと整った形をしているのに対して、この高台は歪みがあって良い表情をしています。高台内も、いい加減に削ってあるように見えて、兜巾もちゃんと作ってあり、良い雰囲気です。
 「円い高台」という規則正しい人工的な造形と、自然に生じる歪みや揺らぎ≒不規則さとが同居しているこうした景色を見ると、私は安らぎを覚えます。

 一方、高台脇はペタンとしていて、土っぽい感じが希薄になっており、私にはちょっと物足りなさが残ります。せっかく磁器ではなくて陶器なのだから、もうちょっと土っぽさを出してザクザクしている方が、私は好きです。

 写真向かって左の高台脇に窯印があります。下の写真はその拡大なのですが、何て書いてあるか分かりません。
不明志野01_06
 これが分かれば茶碗の出所も分かると思われるのですが、中古で高々数百円の茶碗ですし、如何にも数を作っている風な物なので、「真贋」が重要な訳でもなく、私は調べようともしていません。でも、ちゃんと真面目に作ってある事は分かります。

 という事で、割りとちゃんとした茶碗なのでした。
 こういう風なので、買った当時は結構気に入っていて、「志野焼の茶碗ってイイもんだなぁ。」と思い始めたのです。そして、いよいよ私は作家物の茶碗にトライする事になるのでありました。

おわり

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