加藤健-3 黄瀬戸 高台と搔き銘 [陶器その他]
加藤健の二つ目の黄瀬戸茶碗の高台と搔き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
黄瀬戸らしい高台は、直径がやや大きな真円で、細めで低く作ってあり、高台内は平らです。そして、高台脇にも高台内にも、側面で見られるようなムラムラとしたコゲが出ています。むしろ側面より多いくらいです。こうした高台周辺の景色は、比較的規則性のある形に対して、不規則性が強く出ているコゲの広がり方という構成になっていて、このバランスはこの茶碗の特徴になっています。
搔き銘はいつもの「健」です。加藤健の搔き銘は、大抵の場合は高台脇に入るのですが、この茶碗では高台内の中心に彫られています。どうしてここに入れたのかは分かりませんが、少なくともここに入れる事によって、高台周辺のペッタンコ感は増しているように思います。
という事で、加藤健の二つ目の黄瀬戸茶碗でした。カッチリした黄瀬戸らしいフォルムを保ちつつも、一つ目の黄瀬戸茶碗よりテクスチャーで自然な不規則性なり美しさなりを狙った作品になっています。
P.S. 本年のブログ更新は今回で最後です。本年も大変お世話になりました。新年は正月二日からの更新を予定しています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
おわり
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p.s. 年内のブログ更新は本日で終了です。皆様、今年もお世話になりました。良いお年をお迎え下さい。
明けましておめでとう御座います。
旧年中は何かとお心遣い頂き有り難う御座いました。
本年もかわらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。
by yam (2022-01-01 10:20)
yamさんへ
こちらこそ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
by 笹九百家 (2022-01-02 12:30)