中島正雄-2 志野 見込み [志野]
中島正雄の二つ目の志野茶碗の見込みです。写真では、茶碗正面を下にしています。
上から見た形は、少し乱れのある真円です。口縁は全体に少し窄まっていますが、ちょうど3時位置の辺りで少し外に向かって削りが入っているので、飲み口はそことなります。これは、茶道某流派に於いて正面向かって右90°の位置から抹茶を飲む作法に合わせた造形だと思われます。また、見込みの底には浅く茶溜が作られています。この辺は抹茶茶碗のお約束通りです。
見込みの釉調はフラットで気泡や緋色も少なく、やや味気ないですが、実用的には悪くないと思います。
つづく
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