川原陶斎 御砂焼「松濤」 正面 [陶器その他]
これも以前から我家にありました。川原陶斎の御砂焼です。日本三景・安芸の宮島に行った誰かからのお土産だと思います。書いてある文字は、多分右から読みますので「松濤」となるのだと思います。「波のように聞こえる松風の音」という意味だそうです。写真では写っていませんが、この更に向かって左に、字を書いた人の名らしき文字が書かれているのですが、達筆過ぎて読めません。orz
川原陶斎は、当代は三代目になるそうなのですが、この茶碗も多分三代目の作品でしょう。宮島の御砂焼は京焼や萩焼の手法が取り入れられているという事で、なる程、この茶碗も萩焼に似た雰囲気があります。小さな砂粒交じりの土をつかった少し荒めの地肌に、青灰色の化粧土がかかって、更に御本発色もあり、お土産品にしてはなかなかの物です。
サイズは抹茶茶碗としては手頃で、手にした感じも良いです。形としては、使いやすい茶碗だと思います。
ただ、個人的には、こういう文字の書かれた茶碗というのは、どうも好みに合いません。人の作意が見え過ぎると言うか、人間臭過ぎると言うか・・・。文字さえ無ければ、もっとナチュラルな雰囲気になると思うのですが・・・。地の茶碗がイイ感じなだけに、文字の存在が邪魔に感じます。
つづく
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