坂高麗左衛門-1 萩焼茶碗 高台と窯印 [萩]
十一世・坂高麗左衛門の萩焼茶碗を下から写しています。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
高台は真円ですが、中の削りの中心が少しずれていて、微妙に三日月高台になっています。また、ラフではありますが、兜巾もちゃんと作られています。
全体に釉薬が掛かり、土見せはないのですが、釉薬が薄いので、砂粒混じりの陶土の様子が良く分かります。また、高台内に大きな亀裂があり、それが景色にインパクトを加えています。尚、これだけインパクトのある亀裂がありながら、この茶碗では水漏れはありません。ですから、安心して亀裂のインパクトを楽しめます。(笑)
窯印は、右上から左下に向かって「韓峯」となっています。「韓峯」は坂高麗左衛門の九世から十一世までの号で、十二世は「熊峯」となります(九世には「韓岳」という号もあったようです)。
という事で、十一世・坂高麗左衛門の萩焼茶碗でした。萩焼宗家の作品らしく、枯れた中にも上品さが漂う美しい茶碗です。
おわり
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