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山本雄一-1 備前茶碗 見込み [炻器]

山本雄一01_05
 山本雄一作・備前茶碗の見込みです。写真では茶碗正面を下に持って来ています。

 上から見た茶碗のフォルムは真円で、口縁も均一に整形されています。乱れは殆どありません。底面はなだらかに湾曲し、茶溜は特段成形されていません。ですから、この方向から見ても形状的な面白味はありません。面白味は、陶土のナチュラルなテクスチャーという事になるでしょうか。

 見込みの底は、陶土の色がほぼそのままで、まるで素焼きのままのような色合いです。自然釉も掛かっておらず、目は細かいですがザラザラした底面です。ザラザラした底面というのは、茶筅を傷めやすいという事で嫌う人がいて、同じ炻器の信楽焼とかでは、底にわざと自然釉が掛かるようにして、ガラス質のツルツルした底面に仕上げる事もあります。ですが、この茶碗くらい目の細かいザラザラであれば、実際に茶筅は殆ど傷みません。見た目の好みの問題もありますが、これはこれで悪くないと思います。

つづく












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