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西岡小十ー2 無地唐津 高台と掻き銘 [唐津]

西岡小十02_06
西岡小十02_07
 西岡小十作・無地唐津の高台と掻き銘です。写真では茶碗正面を上に持って来ています。

 高台は適度な大きさで、ほぼ真円です。高台内には控え目ながら綺麗な兜巾が見えます。この部分は釉薬が掛かっていないので、土の様子が良く分かります。鉄分多めの茶色い土で、砂粒も結構混ざっています。高台内の削りは、故意に毛羽立たせてあって、土のザクザクした感じが良い雰囲気です。

 掻き銘は「小」の変形だと思われます。西岡小十の殆どの作品で使われている掻き銘です。西岡小十の掻き銘は、このパターンの他に、「十」に似た形の物もあるようなのですが、その掻き銘が入った茶碗は何故か評価が高くなく、ネットオークションの落札価格も一段低くなっています。もしかすると「十」の方は、かなり若い頃の掻き銘なのかも知れません。

 という事で、西岡小十の無地唐津でした。比較的整った造形ながら、素朴な味わいのある良い茶碗です。

おわり








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