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西岡小十ー2 無地唐津 背面と両側面 [唐津]

西岡小十02_02
西岡小十02_03
西岡小十02_04
 西岡小十の無地唐津を各方向から写しています。上の写真が背面で、二番目が掻き銘側、三番目が掻き銘の反対側です。

 カメラの自動設定で写真のホワイトバランスが違ってしまい、色の感じが異なって見えますが、全部同じ色調だと思って下さい。
 無地唐津という事で絵の類は全くありません。細かい気泡が無数に開いたグレーの釉薬に、黒い斑がボツボツと入っています。何処から見ても同じ景色です。気泡と斑、それと陶土に含まれる砂粒によって、器の表面はザラザラしており、それが器の硬い感触を助長しています。私の手は脂性なので、こういうザラザラした感触は非常に心地良いです。

 割りと整った碗形のフォルムに、控え目に残った轆轤目が見えます。この碗形のフォルムですが、西岡小十の晩年の作品と呼ばれる茶碗では、もう少しふくよかなラインになってきますから、この茶碗はそこまで後の作品ではない事が想像されます。その辺は、共箱に記載された文字の書体からも推測出来たりもするのですが、生憎とこの茶碗は合せの箱だったので、そこまで細かく調べられません。栞もありませんでした。

 共箱・共布・栞のない個体は、コレクションとしては残念なのですが、それだけ随分と安く購入できるので、貧乏人の私としてはなかなか捨て難い存在です。茶碗を鑑賞しながら抹茶を頂く際には、箱も布も関係なくなるので、なければないで、特に困るという事はありません。

つづく








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