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はじめに その1 [茶の湯雑感]

林亮次01_02.jpg 何年か前から時々抹茶を点てて頂くようになりました。

 一番最初は、何かで貰って家に前からあった茶碗と茶筅と茶杓を使って、同じく何かで貰った抹茶を、何となく味わってみただけでした。それで、せっかく開封した抹茶一缶なので、それがなくなるまではと思い、そこから時々抹茶を点てては飲むようになったのですが、その内完全に嵌ってしまって、やがて自分で抹茶を買ってきて休日の度に飲むようになったんです。

 こうなって来ると、それなりの道具も欲しくなって来るもので、最初はリサイクルショップで数百円の抹茶茶碗を物色していたのですが、それでは飽き足らず、やがてネットオークションやら骨董店やらで所謂「作家物」の茶碗を買い集めるようになりました。まあ、元々私にはコレクション癖があって、好きになった物はついつい買い集めてしまうものですから、抹茶茶碗についても同じ事になってしまった訳です。

 一方、抹茶を楽しんで、茶碗も集め始めたので、ちゃんと茶道なんぞを習えば良いのではないかという考えも浮かんだのですが、生憎、私は子供の頃に膝を痛めて、今でも正座が長時間出来ません。それに、自分が抹茶で楽しむのは好きでも、他人を抹茶で持て成す事には全く興味が湧きません。これでは、茶道は習えません。ですから、茶道に関しては自分の都合のいい所だけを自分で調べて取り入れるだけにしました。

 また、抹茶茶碗を集めるなら、そこから発展して、陶芸全般をウォッチするという道もあるかも知れないのですが、これも私には興味が湧きません。日常の食事で使用する食器類は、廉価な大量生産品の方が気兼ねなく使えて良いですし、抹茶以外のお茶は冷たい烏龍茶ばかり飲むので、湯呑みは使う事がありません。小さくて集めやすいグイ呑みも、自宅で日本酒を呑まない私には意味がありません。使いもしないのに集めるだけというのもねぇ・・・。ましてや、花器やオブジェの類となると、もう全く無縁の世界で・・・。

 別の方向の広がりとしては骨董全般というルートもありますが、こっちも私にはピンと来ません。書画には興味がありませんし、陶磁器に絞るにしても、古い物を本当に古い物だと特定出来るだけの眼力が私にはありません。偽物は掴みたくありませんし。ですから、今集めている茶碗にしても、自分で調べて本物だと特定出来るだけの情報が見つけやすい近現代の作品しか買っていません。
 骨董・中古市場に出回る近現代の作品は、私にとっては都合が良いです。周辺情報が集めやすい上に、骨董的付加価値が付く前の「中古品」という位置付けなので、恐らく価格的には底値でしょう。世間での評価を気にせず、自分の好みだけでコレクションするには絶好のタイミングなのです。

 こうして私は抹茶茶碗ばかりを集めるようになりました。

つづく(笑)

タグ:抹茶 茶碗
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